AGAT18Kはベラルーシ共和国(旧ソビエト)製のオールプラスチックのハーフサイズカメラです。
フィルムの箱と比べると大きさが分かると思いますが、
コンパクトでデザインもオシャレで可愛いカメラです。
でも造りはやっぱりチープ。
このカメラはボディーの真ん中から2つに別れる構造になってます。
ハーフサイズカメラなので24枚撮りのフィルムを入れれば
倍の50枚近く撮影できます。
レンズはINDUSTAR-104 28mm F/2.8
ピントと露出が決まればかなり良い写りをするレンズだと思います。
ファインダー部分に隙間があるので
この部分からファインダーを通して光が入って写真に赤い光が写り込む場合があります。
光が漏れないように隙間を塞ぎます。
内部反射対策として植毛紙を貼っておかないと写真に白いもや状の光が写ったりします。
AGAT18Kの内部反射はSMENA 8Mより酷いので、
この処理をしておかないとカメラの性能を100パーセント引き出すことは出来ないと断言しても過言ではありません。
このカメラをお持ちの方でまだこの対策をされていない方はぜひ内部反射対策を行ってみて下さい。
写りの違いに驚かれると思います。
フィルムの入れ方も最初は戸惑うかもしれません。
赤い矢印のレバーを下に押し下げながらボディーを引っ張ると、
真ん中からパカッと本体が二つに分かれます。
フィルム押さえを開いてフィルムをこの写真のようにセットします。
スプール(右側のフィルムを巻き取る軸)にフィルムの先端を入れて少しだけ巻き上げます。
フィルム押さえのカバーを元に戻してボディーを元通りに合体します。
慣れると簡単です。
まず内側の黄色いリングでフィルム感度を合わせます。
この写真ではISO100に合わせてあります。
外側の黄色いリングでお天気マークを合わせて撮影準備完了です。
後はピントを合わせてシャッターを押すだけです。
AGAT-18Kはお天気マークを合わせるだけで露出を決定出来るので操作が簡単で失敗も意外なほど少ないです。
お天気マークの付いたダイヤル操作で絞りとシャッタースピードが一緒に替わります。
分解したことがないのでよく分かりませんが、(多分単純な仕組みで)
一種の機械式プログラム露出を実現しているのはスゴイと思います。
軽さと小ささも相まってスナップにはもってこいのカメラです。
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