Etareta

2004年8月、"Etareta(エタレッタもしくはエタレタ)"が仲間に加わりました。

1947-48年頃に生産されたチェコスロバキア製35mmカメラ。
50年以上も前とは思えない素晴らしいデザインに惹かれました。
まるで金属の塊から削り出したような塊感のボディーに刻まれた筆記体のEtaretaのロゴ、 シリアルナンバーとMADE IN CZECHOSLOVAKIAの刻印もエレガントです。

左右対称のデザインになっています。
左から巻き上げノブ、巻き上げロック解除ボタン、フィルムカウンター巻き戻しノブ デザインのこだわりを感じる部分です。
レンズはEtar III 50mm F3.5、 シャッターとシャッターチャージレバーはレンズ鏡胴に付いています。

レンズは沈胴式で撮影時に引き出します。
シャッター位置が前にあるので気をつけないと手ブレしやすい。
2cm弱の沈胴ですがバッグに入れる時等は嵩張らなくて便利ですし、 デザイン上もコンパクトな印象を与えています。 沈胴時の大きさはSMENA8Mとほぼ同じです。

後姿もシンプルで美しい。
エッジの落とし方や細部のデザイン処理の仕方も私好みです。
年代が古いせいもあってメッキが所々ピンホール状に浮いてきている個所もあります。
メッキの強度は私が持っている同時代のカメラ、
フォクトレンダーVITO Bの方がしっかりしているような気がします。

どの角度から見ても本当に良く出来ているデザインです。
さっきからデザインばかり誉めていますが、
肝心の写りもかなり良いカメラだと思います。
FlexaretといいEtaretaといいチェコスロバキアのカメラのレベルの高さを感じます。
中古市場でもたまに見かけるカメラですが、折角の美しいデザインをスポイルしないように メッキの状態が綺麗な物を選んだ方が良いと思います。

>>Etaretaで撮影した写真はこちらです。

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