NATURA DAY'S - NATURAな日々 -


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prologue


2005年
1月22日 
富士写真フイルム(株)開発担当の方からメールを頂戴しました。
フォトサイト、 ブログ運営者を対象としたモニターを実施するとのこと、
メーカーのNATURAに対する意気込みが伝わってきます。
もちろん喜んでモニターをお引き受けさせていただく旨をお返事させていただきました。
後で冷静に考えると、本当に私で大丈夫だろうかというプレッシャーが...
しかし、ワクワクするような好奇心の方が遥かに勝っていました。
結果はどうあれ今の自分に出来る精一杯のことをやってみよう。
かくしてNATURAウェブモニターに参加させていただくこととなりました。

1月30日
NATURA Sが手元に届く。
色はアクア、カタログの写真で見た印象とは違ってシルバーに近い淡いブルー。
これなら男が持っていても違和感は無い。
NATURAのボディーカラーに黒もしくはガンメタリックがあれば
もっと男性ユーザーも取込めるのにと以前から思っていたのですが
3月にブラックバージョンが発売されるとのこと。

早速、電源スイッチを入れてみる。
起動は思った以上に速い。
これなら咄嗟の撮影にも素早く対応できる。
液晶表示が大きくてとても見やすい。
設定変更中に液晶の照明の色が
グリーンからオレンジに変わるという心配りも嬉しい。

さて、このカメラで何を撮ろう?
まだ写真歴の浅い私にとって24mmという広角レンズを使うのは初めてのこと。
昼と夜の写りの違いも楽しみたい。
NATURAの特徴を活かす被写体は?
その時、2年前に他のカメラで撮影した祭りが頭に浮かんだ。
長崎ランタンフェスティバル
折しも2月9日から開催される。
NATURAのイメージにもぴったりだ。
よし、長崎に行こう。

2月13日

JRで長崎へと向かう
朝から天気が今ひとつさえない
列車が佐賀県に入った辺りで、こともあろうか雪まで降ってきた。
長崎の手前、諫早を通り過ぎても車窓の向こうには冬の曇り空。
どんな撮り方をしようか色々と考えてみる。
しかし実際その場になって事前に考えていた撮り方をしたことは今迄ただの一度もない。
そうこうしているうちに列車は終着駅の長崎へと近づいた。
ふと窓の外を眺めると、
どんよりとした雲で覆われていた空に蒼色の晴れ間が広がっていくのが見えた。
FILM 1
FUJI NATURA 1600
Click ->
10pics
Film 1


ファインダーを覗くといつもの見慣れた風景とは違う広角な世界が見える
なんだか新鮮な感じがして楽しい。
色んなものにカメラを向けているうちに、ついシャッターを押したくなってしまう。
ついさっきまで天気の心配をしていたというのに、まるで嘘のような青空。
ISO1600のフィルムでの快晴の屋外撮影が露出オーバーにならないか
ちょっと不安もあったけど結果は全然問題無かったようだ。
それにしてもNATURAの写りは素晴らしい。
FILM 2
FUJI NATURA 1600
Click ->
10pics
Film 2


このカメラにNATURA 1600フィルムを入れると自動的にNPモードという
ノンフラッシュモードに切り替わる。
室内から晴れた日の屋外まで日常のシーンを自然な光で確実に写すことが出来る。
このフレキシビリティーと安心感は大きな魅力。

長崎ランタンフェスティバルの会場へと向かう。
街の風景は昼から夜へと表情を変えていく。
FILM 3
FUJI NATURA 1600
Click ->
15pics
Film 3


ランタンフェスティバル期間中の最初の日曜日ということもあって
会場は人、人、人で自由に身動きが出来ないほど。
展示されているランタンを人を写し込まずに撮るには
かなり近づいて撮るしかない。
そんな時に撮影範囲が広いNATURAの24mm広角レンズが役に立つ。
明るいレンズ+ISO1600という高感度フィルムの相乗効果で
かなり暗いシーンでもブレをさほど気にすることもなく気軽に撮れる。

ランタンのやさしい灯りに魅せられているうちに
帰りの電車の発車時間が近づいていた。
FILM 4
FUJI NATURA 1600
Click ->
16pics
Film 4


2月20日

NATURA-Sのレンズの発色はとても魅力的なものだった。
そこで気になるのはモノクロームの写り。
福岡の街を歩きながら日常の風景をスナップしてみた。
自分が意識しない間にフィルムカウンターが進んでいる。
クラシックカメラでじっくり撮るのも楽しいけど、
フルオートのコンパクトカメラをさっと構えて
テンポ良くシャッターを押していくのも心地良い。
FILM 5
FUJI ACROS 100
Click ->
20pics
Film 5

今回NATURAで撮った写真はすべてノンフラッシュでの撮影。
その場の自然な雰囲気を良く再現してくれていると思う。
自分の中の「記憶」の色に近いから自然な感じを受けるのかもしれない。
そして24mm広角レンズが生み出す空間はとても心地の良いものだった。

epilogue

とても短い期間でしたがNATURAの世界に触れることが出来て、
自分の写真に対する視野が拡がったような気がします。
このレポートはNATURAの魅力のほんの一部分でしかないのです。
ぜひ皆さん自身で新たなNATURAの魅力を発見して下さい。
最後まで見て頂いて、ありがとうございました。
FILM 6
SUPERIA VENUS 400
Click ->
20pics
Film 6

NATURA S の詳細はこちら
FUJIFILM NATURA WEBSITE

NATURA WEB

富士写真フイルム㈱様へ

NATURA Sを一ヶ月モニターさせていただいて
私なりに感じた事をここに述べさせていただきます。

デジタルカメラには無いフィルムカメラだけの特徴として
使用するフィルムによって違った写りを楽しめるという点をあげることが出来ます。
もちろんNATURA1600は素晴らしい性能を持つフィルムですが
ユーザーとしては色々なフィルムを使ってNATURA Sの魅力を引き出したいと考えます。
せっかくF1.9という明るいレンズを装備しているのですから
ISO400のフィルムでもシャッター速度は遅くなりますが十分ノンフラッシュで撮影可能です。
電源を入れる度に発光禁止設定にするのは面倒ですし
シャッターチャンスを逃すことにもなります。
ただ、おそらくNATURAのコンセプトとしては
暗い場所でもノンフラッシュで雰囲気のある写真を誰もが失敗なく撮れるということであり
スローシャッターはブレの原因になるという理由から
意図的に電源オフで発光禁止モードが解除されるようにしてあるのではないかと思います。

それでも敢えて発光禁止モードの保持機能があればと思います。
もちろんこのような要望を持つユーザーの数はそれほど多くはないかもしれません
誤操作で意図せず発光禁止保持モードになる恐れがあるということであれば
極端な話ですが”隠しコマンド”という形ででもよいのではないでしょうか。
それによってユーザーは楽しみ方の幅を広げる事ができます。
シンプルな中にそういったこだわりを隠し持つというのも
そのカメラの個性や魅力につながると思うのです。

もう一点気になったのはファインダーです。
目の位置がファインダーの中心から少しでもずれると見え難くなります。
撮り続けるうちに慣れてきましたが、 最初は少し戸惑いました。

NATURAのモニター体験を通して
私自身、NATURAの写りの良さに大変感銘を受けました。
私の写真ではNATURAの魅力のほんの一部分しか表現出来ていませんが
このカメラに興味を持たれる方に少しでも参考になれば幸いです。
今回のモニターにあたり直々のご指名をいただいたこと
心より感謝申し上げます。
ありがとうございました。

2005年3月
HIDEHITO

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