Kodak Retina 1B (Type 019/0)

2001年9月、「コダック レチナ 1B」が仲間に加わりました。

ドイツコダックが作ったレチナは距離計内蔵の2型、3型(正確には数字はローマ数字)が人気で中古価格も高めです。
そこで私はレチナ1型に注目しました。
廉価版である1型(距離計無しでレンズも違う)も 侮れない性能をもっているらしい。

レチナはいわゆる蛇腹式の折り畳みカメラです。
レンズを折り畳むと厚み46mmほどになるのでバッグ等への収納性もよいです。
蛇腹は構造上、内部反射も少なくなり写りにも良い影響を与えるとのこと。

折り畳むと外から蛇腹が見えない構造になっているのが粋ですね。
レンジファインダー(距離計)は付いておらずピントは目測ですが、1Bには露出計が付いています。
1型の中で露出計付きは1B(大文字のB)だけです。
1aや1b(小文字のb)には露出計はありません。
Retina Xenar F2.8 という定評のあるレンズを搭載しています。

露出計も十分実用になります。
このカメラは1Bの初期型で1957年にごく少量生産されたモデルのようです。
たまたま距離の目盛りがメートル表示だったので助かります。
フィート表示は咄嗟にピンとこないですからね。

巻き上げレバーはなんとボディーの下に付いています。
慣れれば問題はありませんがさすがに連写は無理です。
しかし44年も前のカメラが今でもちゃんと使えるってすごいことです。
やはり機械式のカメラは丈夫なんですね。

サイズ的には大きめで重いカメラですが意外と構えた時のバランスが良く
軽くてショックの少ないシャッターとあいまって
スローシャッターでの手持ち撮影も結構いけそうです。
Kodak Retinaはドイツ製カメラらしい質実剛健さと、精緻なシャッター機構を合わせ持つ魅力的なカメラです。


Copyright (C)2003 HIDEHITO All rights reserved.

Back