1960年発売の初代Voigtlander VITO C とは全く別物なのでご注意。
		
 ネットで調べてみましたが、このカメラに関しての情報は極端に少ないのです。
		
 フォクトレンダーのブランド名を引き継いだドイツのPLUSFOTO(プルスフォト)社から
		
 1982年頃に発売されたVITO Cらしいです。
		
 ボディーの横に着脱式の専用フラッシュが付いたVITO CSというモデルもあります。
	レンズフラップを開くとレンズが前にせり出してきます。
		
どこかで見たようなカメラだと思いませんか?
		
 そう、MINOX35というカメラにそっくりなんです。
		
		
 レンズはCOLOR SCOPAR 2.8/38mm、マニュアル絞りは無く露出はプログラムオート。
		
 ピントは目測です。
		
 被写体までの距離を設定すればあとはシャッターを押すだけで撮影できます。
	
	裏蓋には MADE IN GERMANY の文字が刻印されています。
		
 PLUSFOTOは流通・販売会社でカメラメーカーではないため
		
 ドイツのBALDA(バルダ)社がOEMで生産したカメラのようです。
		
 初期のMINOX35も実際はBALDA社が生産していたとの話を耳にした事があります。
	
	ボディーの材質はプラスチックです。
		
 裏蓋はごく普通のカメラのように開きます。
		
 電池はLR-44を2個、底面の電池室に入れます。
	
	上から見てみました。 右下にあるのはフィルムカウンターです。
オレンジのシャッターボタンのすぐ横の窓の矢印が下を向いていますが、
		
 フィルムを巻き上げてシャッターがチャージされると矢印が上(正面側)を向きます。
		
 シャッターを切るとまた下を向くようになっています。
		
 フィルム巻上げレバーもフラットに収まってます。
	
	ファインダーはカメラのサイズの割には大きく明るくて見やすいです。
		
 右にはOKランプと、スローシャッター警告ランプが点灯します。
		
 ピントリングを回すと下のインジケータも連動します。
		
 ちなみにPLUSFOTO社は記事執筆時点でもフォクトレンダー名でカメラを発売しています。
		
 日本のコシナもここと契約してフォクトレンダーの商標権を得ているようです。
	
	Voigtlander VITO Cのボディサイズはレンズを折りたたんだ状態で約10.2cm X 6.2cm X 3.2cm。
		
 LOMO LC-Aよりずっと小型かつ軽量で、胸ポケットに入れても気になりません。
		
 どんな写りをするのかは写真を見てみて下さい。