雛人形の横顔
今日は雛祭りなのでお雛様達の顔をしげしげと見つめてみた。
よく見るととても良いお顔をしていらっしゃる。
毎年、人形箱を押し入れから出し入れする時だけ手伝うというありさまで、
自宅の雛人形とカメラ越しに間近で向き合ったことはひょっとしたら無かったかもしれない。
写真を撮り始めて雛人形の表情の豊かさに今さらながら(遅い!)気がついた。
肉眼で見るのとカメラを通して見るのとでは違った発見もあったりする。
これらの写真はキヤノンのコンパクトデジタルカメラPowerShot S110で撮影した。
これは母がいつも使っているカメラだ。
2年程前、母の誕生日にとあるメーカーのコンパクトデジカメをプレゼントしたところ、
それまで全くカメラを触ったことがなかった高齢の母が写真に熱中することとなった。
そしてその1年後、もっと良い画質のカメラが欲しいと母自ら購入したのが
このCANON PowerShot S110。
実は今回の写真を撮ろうと思ったきっかけは、母がこのカメラでお雛様を楽しそうに撮影していたから。
人形って見る(撮る)角度で全然表情が違ってくる。
同じ角度で撮っているつもりでも出来上がった写真は微妙に表情のニュアンスが変わっている。
動かない人形でさえそうなのだから、生きている人間の表情はさらに千変万化する。
人を撮る事って本当に難しいと思う。
雛人形の横顔を見ながら色々な思いが頭をよぎった雛祭りだった。